「…なんて、つまらない話してごめんね」 林崎(りんざき)くんは儚(はかな)げに笑う。 その笑顔にぎゅっと胸が締め付けられる。 「いえ…」 林崎(りんざき)くんはスマホを見る。 「あ、もう時間だね」 もう30分経ったんだ…。 あっという間だったな。 「雪羽(ゆきは)ちゃん、これあげる」 ズボンのポケットから飴を取り出す。 あ…林檎の飴…。 わたしは入学式のことを思い出す。 怖いけど…入学式の時のこと聞いてみよう。