今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄


 林崎(りんざき)くんの顔が真剣な表情に変わる。

「本気だよ」
「入学式の時からずっと」

「隣の席になってからも」

「今もぎゅって抱き締めたいくらいに」

 窓の外から見える夕日が静かに沈んでいく。

 ギシッ…。

 え?
 唇が近づいてきて…。

 あ…甘い禁断の果実の香り。

 暗闇が空を覆っていき、
 駆けてくる足音が近づいてくる。

 え、夢なのかな…?

 わたしは布団をぎゅっと抱き締める。

 だって林崎(りんざき)くんが、わたしにキスしようとするはずないもん。

 開いた扉から誰かが保健室の中に入ってきた。

「…なんで入ってくるかな」
 林崎(りんざき)くんは開いた扉を見る。

(ぎん)