「鞄…」 「待ってて、取って来る」 林崎(りんざき)くんはわたしをその場に座らせ、鞄を取りに行く。 教科書を全て拾い鞄の中に入れ、チャックを閉めると鞄を左肩にかけ、歩いてくる。 林崎(りんざき)くんはわたしの鞄を左肩にかけたまま首に手を回させ、 わたしの腰に手のひらを当て、もう片方の手で足を持ち上げ、そのままひょいっとわたしをお姫様抱っこする。 「林崎(りんざき)く…」 「もう黙って」 林崎(りんざき)くんはわたしをお姫様抱っこしたまま歩き出す。