今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄



「――そうやって(ぎん)のこと拒絶した」
 姫乃(ひめの)ちゃんは憂い顔で過去を話し終えると、ふっ、と力なく笑う。

「ほんとうは怖くて出来なかっただけ」

 姫乃(ひめの)ちゃんの目が揺れる。
「…一昨日(おととい)も保健室で寝てるフリして拒否した」

 胸が、ぎゅっと絞り上げられるように苦しくなる。

 そうだったんだ…。
 やっぱり、キスしようとしてたんだ…。

 姫乃(ひめの)ちゃんは一瞬困った顔をした後、苦笑いした。

(ぎん)は過去を乗り越えさせる為にキスしようとしたんだろうけど」
「そんなの間違ってる」
「私は好きな人として欲しい」