「え…」 銀(ぎん)は脱げた片方のシューズを手に取り、後ろに回るとぺたりと床にお尻をつけ崩れ落ちたままの姫乃(ひめの)の足に履かせる。 窓の外で泡のように溶けやすい雪が降り始めた。 カチカチカチ。 教室の時計の長針が動く。 銀(ぎん)は後ろから姫乃(ひめの)を抱き締め、 「姫乃(ひめの)」 耳元で甘く囁く。 姫乃(ひめの)が振り向くと銀(ぎん)が慰(なぐさ)めのキスをしようとする。 「あ…」