女の子が林崎(りんざき)くんの腕をぎゅっと掴み、わたしがまるでここにいないみたいに話し出す。 「先生がぁ、りんりんや銀(ぎん)くんのこと心配してたよ?」 「早く戻ろ」 「待って」 「雪羽(ゆきは)ちゃん、保健室…」 「林崎(りんざき)くん、ありがとう」 わたしは林崎(りんざき)くんの言葉を遮るように言うと、眉を下げて笑う。 「大丈夫、一人で行けます」