……。
…あれ?
青井くんが、わたしの顔から両手で覆うのをやめる。
なん…で?
そう疑問に思った瞬間、青井くんが、わたしの腕をひいて、ぎゅっと抱き締める。
え…何?
青井くんは、わたしの耳元に唇を近づける。
「キスされると思った?」
「ごめんね」
「ちょっと痛めつけてっていうのが彼女の要望だから」
「黒ずきんちゃん、おやすみ」
青井くんが抱き締める力を徐々に強めていく。
「ぁっ……」
わたしはぎゅっと潤んだ両目を閉じる。
徐々に涙へと変わっていき、睫毛に溜まる。
怖い、痛い、苦しい…。
相可くん…助け…て…。



