今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄


 ……。
 …あれ?

 青井くんが、わたしの顔から両手で覆うのをやめる。
 
 なん…で?

 そう疑問に思った瞬間、青井くんが、わたしの腕をひいて、ぎゅっと抱き締める。

 え…何?

 青井くんは、わたしの耳元に唇を近づける。
「キスされると思った?」

「ごめんね」
「ちょっと痛めつけてっていうのが彼女の要望だから」

「黒ずきんちゃん、おやすみ」
 青井くんが抱き締める力を徐々に強めていく。

「ぁっ……」
 わたしはぎゅっと潤んだ両目を閉じる。
 徐々に涙へと変わっていき、睫毛に溜まる。

 怖い、痛い、苦しい…。
 相可(おおか)くん…助け…て…。