「うん、私は大丈夫だけど…」 茨(いばら)さんは、わたしを見ながら言葉を詰まらせた。 「はぁっ……はぁっ……」 持久走の疲れが出たみたい…。 息するの苦しい…。 「一歩遅かったみたいだね」 林崎(りんざき)くんが、ゆりちゃんに微笑みかける。 「凛(りん)くん違うから」 ゆりちゃんは慌てて否定する。 林崎(りんざき)くんは、ゆりちゃんの耳元で甘く囁く。 「…何が? やるならもっと上手くやらなきゃね」