「うん、最後まで走りきったよ」 わたしは笑顔を浮かべながら答えつつも、内心ではもやもやしていた。 あ…お母さんに頭優しくぽんされて…。 「そう、頑張ったわね」 お母さんは、ほっとした笑みを零した。 「暖かいココア入れるから早く中に入りなさい」 お母さん、嬉しそう…。 視界が薄暗くなっていき、闇が広がっていく。 ほんとうは“休んでた”なんて言えない。 優しくて心配性なお母さんには。 それに正直、出迎えされるの嬉しくない。 “自分だけ違う”って言われてるみたいで、すごく苦しいから。