成瀬さん、いやなるちゃんと仲良くなってから3年も経った

「湊!今日こそスカート履いてもらうよ!」

僕は親友には言わなきゃと思い、本当の気持ちを話した

「嫌だよ、、、、陰口言われるに決まってるじゃないか」

「そんなの気にしたらダメだよ!さあ!履いてみて!」

こんなやり取りを毎日して、毎日走って逃げている

「こら!走って逃げるなー!」

そういうなるちゃんに僕は舌を出し

「ベーッ」

と挑発した、

目の前にいる男子に気づかずに。

ドンッ

「いってててて、
あっ!ごめんなさい!!」

咄嗟に謝った

「大丈夫だよ、色町こそ大丈夫?」

「僕も大丈夫、前見てなくて、本当にごめん」

幸いにもぶつかってしまったのは小学校から一

緒だけど友達と言えるほどの仲ではない複雑な

関係である神崎くんだった

「ところでなんでそんなに急いでるの?」

「なるちゃんに追いかけられてるから逃げてる!」

「あーね、なら着いてきて」

唐突に手を引かれびっくりしたが神崎に着いて

いくと普段から通ってる学校なのに見たことも

無い教室に逃げた

「この教室知ってる生徒なんてそうそういないから安心だな」

「神崎くんはなんでこんな見たことも無い教室知ってるの?」

「1人になりたい時によく来てるお気に入りの場所なんだよ、色町くんも1回くらいは思ったことあるだろ?このまんま消えたら周りはどう思うのかなって」
「あ、すまん重い話して」

僕の知ってる神崎くんはいつも笑ってて楽しそうなのに、なんだか切ない顔をしてた

「そんなの毎日思ってるよ、好きなように生きることが出来ないからこのまんま消えてしまいたいなって」

「やっぱ色町くんもそーだよな」

そういうと神崎くんは僕の手を握って

「ならさ、俺と一緒に人生やり直さない?」

そう言ってきた

プロポーズとも受け取れる言葉に僕はドキドキ
して恋に落ちる音を久々に聞いた気がした

「、、、え?」

戸惑いが隠せず口からそう出ていった

キーンコーンカーンコーン

不思議な空気の中予鈴はなり

「じゃあまたな、湊」

そういい神崎くんは出ていった