「…あの、あたし…着てきたシャツをそのまま制服の下に着てたので、替えがなくて…」 このままで大丈夫です。家、近いし。 なんて言っているが、真冬に濡れたまま帰らすわけに行かないだろう。 「とりあえず、こっちこい。」 秋野の腕を引いて、ロッカーに向かう。 自分のロッカーをあけた俺は、 「とりあえず、これ着とけ。濡れたまんまよりは増しだろう。」 今日着てきた、黒いセーターを秋野に差し出した。 .