「テーブル拭いてくれって頼んだんだけどー、ちょっと手が滑っちゃったんすよ。ごめんなー?」 卑下た笑い声がテーブルで弾けた。 「…帰れ。」 「あ?」 呟いた俺の声に濁った目を向けた男。 「帰れ!!」 その胸ぐらを掴んで、顔を近づけた。 「他のお客様の御迷惑になります。お帰り下さい。」 低く、抑揚のない声で呟いて睨んだ。 睨み続けた。 「二度と来るかよ!!」 その間に耐えられなくなった男は俺の手を払って、他の奴らを伴って帰って行った。 .