「何だよお前!!」 男が立ち上がりながら怒鳴った。 マズいな…騒ぎが大きくなる。もう一度謝るか。息を吸い込んだとき。 「申し訳御座いませんでしたっ!!」 九十度に腰を折って頭を下げたのは、隣の秋野だった。 それは、立ち上がった男も毒気を抜かれるような大声で。 顔を真っ赤にした秋野は、「申し訳御座いませんでしたっ!!」もう一度叫ぶと、大股でその場を後にした。 …なんだか、男前のやつだなぁ…。 .