ふと気がつくと、仕事場の自分のロッカーの前にいた。 無意識のうちに、右手にエプロンが握られている。 時計を確認すれば、仕事に入るぎりぎりの時間だ。 やべぇ。ちいさく呟いて、焦って着替えを済ませホールに入る。 「あっ!春川くん!ちょ、ちょっとマズいんだよ!!」 おはようございます。挨拶をしかけた俺に、店長が蒼白の表情を浮かべて駆け寄ってきた。 いや、なんだか嫌な予感はしたのだ。 店の奥がざわついている。 やっかいごとは、やめてくれよ…。 ため息をつきつつ、店の奥へ向かった。 .