「…敦さー。何年目だっけ?そのダウン。」 俺の着ている黒いダウンを眺めながら突然、昌が言った。 「…んあー?…5年目…かな。」 少し、考えるフリをしてみたが、昌には全てお見通しだろう。 “ほんとは忘れたりなんて、してないくせに”昌がこの間呟いた言葉が、頭の中に響いた。 「…そっかー、もう5年かぁ。じゃあ3年半、位になるんだね。」 静かに放たれた昌の言葉がまたしても頭の中で響いた。 .