仕事はお世辞にも出来るとは言えないが、一生懸命さが伝わるのだろう。例え失敗したとしても、笑顔で許してくれる客が多い。 秋野真琴って奴は、つくづく得な性格だ。 そんなことを考えながら、今日も仕事の前、習慣のように昌の店に立ち寄っている。 カウンターに肘を乗せて、頬杖をつく。 「なぁになに?敦くんは恋煩いですかー?」 同じく肘をつきつつ、俺に目線を合わせた昌。 「はぁーっ?!バカかお前もバカか?!」 思わずがばっと、カウンターから体を起こした。 .