秋野真琴が仕事をあがるのは、俺より一時間前だ。 それなのにこいつは、『宴』に入ってからというもの、毎日こうして俺が仕事からあがるのを待っている。 そうして毎日、『おやすみなさい』丁寧に頭を下げて帰って行く。 何度か、夜道だし送ってゆく。と言ったのだが、 『自転車だし、すぐ近くなので大丈夫です~』 言いながらいつも、俺に手を振る。 強引なところもあるくせに、決して俺の跡をつけてきたりはしないのだ。 まぁ…何というか…節度を守った好意の押し付け…か…? .