昌の店を出て、3軒隣の仕事場まで歩く。 相変わらず、外は冷え込んでいる。 腕を振る度に、生地どうしが擦れあって、シャカシャカと音が鳴る、黒いダウンジャケットは袖が擦り切れていて、そろそろ限界だ。 『今年こそは捨てよう。』 毎年する決心は、袖を通す度に、 『来年は捨てよう。』 に、変わってしまう。 .