「いい加減にしろ!他のお客様にも迷惑だ。」 低く、呟けば。 「…だってぇ…、ここでしか春川さんに会えないんだもん…」 途端に声のトーンが下がる女。 下唇を噛みしめて、下を向いてしまった。 …だから、そんな顔すんじゃねぇよ。俺が悪いみたいじゃん…。 とりあえず、新しいおしぼりを渡してやろうと、カウンターに向かうと、 「―どわっ!びっくりした!!」 柱の陰から顔だけ出して、俺を見つめる店長。 .