「どこへ?とか聞かないのな?」



少し笑いながら問いかければ。



「だって。春川さんとだったらどこにだって行きます。」



当然のように笑って答えた。



「……。俺さー、バカで、」



言いながら、階段を登る。



「ダメ男、だけどさ?」



「いっ!いやっ!!あれはそのっ…!!」



あせって、胸の前で両手を振る秋野。



「違うんですっ!あれはポロッと出ちゃったって言うか…!!」



「いやいやお前。それはフォローになってないだろ。ポロッと出るのは本音だろう?」



.