「いつもはお前が待っててくれるからな。今日は俺が、待ってみた。」 階段の下から、声をかければ、 「…え、や…、どういう…?」 更に混乱したように言葉を紡いだ。 あぁ…なんだかこいつ、可愛いなぁ。なんて。 「なぁ、秋野。今度一緒に来てくれないか?」 そんな俺の唐突な問いかけに、 「…は…い。どこへでも。」 しっかり頷く秋野。 あぁ…お前って奴は…。 .