片割れピアス/片割れハニー




優里は微笑んでただ、首を横に振った。



そんな優里が1度だけ、俺の前で泣いた。



優里がくれたダウンを着て、病室に訪ねたときだ。



『ねぇ。来年も見たいな。敦くんがそのダウンを着てるとこ。一緒にいたいの。離れたくなんてないの。こわいよ、こわい…。』



すがりついて泣いた優里に、俺はなにをしてやれたというのだろう…。



優里が逝ってしまったのは、5日後のことだった。



.