優里の異変は、最初は小さなものだった。 頭痛がする。くらくらする。 もともと貧血持ちだったし、さほど深くは考えなかった。 優里も俺も。 軽い頭痛は、日に日にひどくなっていき、あまりの痛みに倒れて初めて、病院に行った。 『大したことない』と思いたかった。お互いに。だから病院に行くのが遅れた。恐かったのだ。 もっと早く、病院に連れて行っていれば結果は変わったのだろうか? いや、必ず来る未来だったのだ。 .