そんな昌が、俺の働く居酒屋『宴』に、ふらっと飲みにきたのは一昨日だ。 酔って上機嫌になった昌は、 「これあげる。」 俺にひとつのピアスを差し出した。 少し歪んだ形のそれは、ゆがみ具合が逆に斬新で、色もくすみがかったゴールドで。 「昌にしちゃ、センスいーな。でも急にどうしたんだよ?なんか裏があんじゃねーだろうな?」 疑えば。 「そんなことあるわけないじゃーん。」 今にして思えば、白々しいことこの上ない声で言いやがった。 .