片割れピアス/片割れハニー




なんとか時間をかけて、俺の息が整った。



俺を覗き込んだ秋野は、



「春川さん。ありがとうございました。」



丁寧に頭を下げた。



「べつに、お前を助けた訳じゃねぇよ。俺が危なかったからな。」



そんな俺の言葉に、



「ふふ。ありがとうございますぅ。」



繰り返した秋野。



「でもまさか、逃げるとは思わなかったですぅ。」



なんて、くすくすと笑った。



「ああいう場合はなー、逃げるって相場が決まってんだよ。ナイフ持ってたんだぞ?怪我したくねーだろ。」



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