秋野と隣り合って歩く道の先に、若い男たちがたむろしているのが見えた。 「…春川さん…」 俺のダウンの裾をきゅっと掴んだ秋野。 「大丈夫だ。目を合わせんな。無視して通り過ぎるぞ。」 服装や人数から、さっきのトラブルを起こした奴らだとわかった。 今更、引き返すのも得策とは思えない。 秋野を背中に隠して、すれ違った。 「あれぇ?さっきはどーも。」 俺の前に立ちふさがったのは、秋野にビールをかけた男だ。 .