冬の春


「だから海岸でゴミ拾い……じゃなくて流木集めてたんですね?」

「そうだよ。まぁ、ゴミ拾いもしてるけどね」

「ふーん。なるほど」

「汚ったねぇ、オヤジ。とか思ったでしょ?」

「あっ、いぃぇ……」

「アハハ、美穂ちゃんて正直だな」


その言葉に、苦笑いする私。

私の考えバレてる……。


「で、でも、オヤジには見えませんよ。今日は若く見えます」

「今日は? やっぱ、オヤジに見えたんだ」

「す、すみません」


墓穴を掘ってしまった!

フォローになってない。


「いいよ。もう、オヤジの一歩手前だからさ」

「えっと、おいくつなんですか?」

「29。来年は三十路だよ」

「お若いじゃないですか」

「本当にそう、思ってる?」

「え、えぇ……」

「顔が引きつってるよ」


と大笑いする大悟さん。


また、バレてる……。
 
私って顔にでてしまうらしい……