「僕は子供じゃないって言ったからね」

とうとう我慢の限界を迎えたらしい浬。

「可愛いんだから仕方ないじy.......」

もう何も言わせないと言わんばかりにキスをしてくる。
そんなのをかわす技ももたぬ私は、されるがまま、だ。

悔しいとは思うものの私に為す術なんてない。

ちゅ

ちゅっ

「.....っ、はぁ。分かった?」

「わ、分かった!分かってる!」

「俺は夏の何?」

「.....か、彼氏だろ」

不機嫌そうな顔から一転。浬はぱぁっと明るく笑うと

「ふふ、なっちゃんはお利口さんだねぇ」

「.......」

何!このギャップは!何なの!?

「.....浬、寝よ」

「はーい」

恥ずかしさにいたたまれなくなった私、とりあえず寝て
忘れることにした。