看護師さんの言葉に曖昧な笑顔を浮かべる。
入浴介助に行って、がらんと空いた病室に行く。
白いシーツをふわりと空中に浮かせ、ベッドメイキングをしながら再程の看護師さんの言葉を思い浮かべる。
結婚報告をした時は驚かれたものだ。 病院での海鳳と私の接点なんて見当たらなかった筈だからだ。
付き合ったといっても、互いに好き同士惹かれ合って付き合ったわけではなかったし、結婚を決めるまで周りには秘密にしていた。
皆腹の底では何を考えているか分からない。 けれど表向きは祝福してくれるのは嬉しかったりする。
ベッドメイキングを終えて、入浴介助の手伝いに回り
食事の配膳をして必要な人に食事介助をしているとあっという間にお昼になった。
お昼休憩に入って携帯を開くと、そこには愛莉から連絡が着ていた。



