「入浴介助しちゃっている患者さんのシーツ交換お願い出来る?
ベッドメイキングは成瀬ちゃんがやる日は評判いいから、仕事も早いし」
「アハハ、昔から実習でもベッドメイキングだけは褒められたんですよね。 手先は元々不器用なんですが、楽しいって!好きこそものの上手なれって言葉は本当なんですよね」
「そうね~、じゃあ頼むわあ。
うふふ、それより早乙女先生との新婚生活はどう?
結婚指輪も可愛い!ピンクダイヤモンド?」
「はい、海鳳が似合うんじゃないかって選んでくれて」
婚約指輪には大きなダイヤモンドがひと粒ついた物をくれた。
普段つける結婚指輪は、プラチナに小さなピンクダイヤが埋め込まれた物だった。
「うんうん、さすが早乙女先生センスがいいよね。 今日も違う科のナースに成瀬ちゃんの事聞かれちゃった!
早乙女先生って幕原病院のアイドルだけど、隠れがちファンって意外に多いのよねぇ。
でも成瀬ちゃんは幸せよ。 あんなに遊んでいた人だったのに、成瀬ちゃんと結婚したらぴたりと女性の噂も消えちゃって。
元々仕事も高塚先生に認められるほど優秀で真面目な人だから、本当に良かったわねぇ」



