そしてこの提案をしたのは、紛れもなく自分自身なのだ。 仮面結婚に仮面夫婦。 彼と一緒にいたくて、ついた嘘。 何度も運命的に出会っても、あなたはいつも違う姿を見せてばかり。 本当のあなたはここにはいない。 それでもいい。それでも側にいたいと選択した自分がいるのだから。 人にはいくつもの顔がある。 もちろん私にだって そしてあなたにも 私には決して見せない顔がある。