「んっ……海鳳…っひゃあ…」
「雪穂、可愛い…」
三ヵ月前にばっさりと切った髪は、肩につくまで伸びていた。
私の身体を抱きしめながら、ゆっくりと髪を撫でていく。 その眼差しは優しさそのものだった。
ちなみに海鳳は私の髪が長かろうが短かろうが、黒だろうが茶色だろうがどちらでも良いらしい。
私はそれがとても嬉しい。
ぎゅっと海鳳の背中を抱きしめて、彼の唇へとキスをする。
するとこつんとおでこを合わせて、互いに笑う。
こんな時間が一番幸せだったりするのだ。
結婚当初はそこに愛はなかったのに、今は同じ気持ちで互いを愛している。
海鳳の唇が首筋を辿って、段々と下へなぞるように落ちていく。 びくりと身体が動いて、その快楽に酔いしれる。
「ん……」
「雪穂愛してるよ…」
「海鳳…私も…」



