余裕綽々でにやりと笑いながら言うと、彼は満面の笑みを浮かべてこくりと大きく頷く。
子供のようで無垢な純真な笑顔を見て、ぎゅっと胸が押しつぶされそうになる。
’私の夫が可愛すぎる!’十歳近く年上なのに、時たますごく子供っぽくなって可愛らしい所がある。
そんな海鳳の素直な所が私は大好きだ。
「いつだって雪穂を独り占めしたいし、くっついていたいって思ってる。
そう思っているのって、俺だけ?」
ブラウンの瞳を揺らして、上目遣いでこちらを見つめる。 …その顔は反則だといつだって思ってる。
結局どんな時だってドキドキさせられるのは私ばかりなんだから…!
悔しいけれど出会った時からあなたの笑顔には負かされっぱなしなのだ。 もうお手上げ状態だ。
海鳳の希望通りラスベガスの最終日は一日中ホテルにこもって、二人の時間をめいっぱい贅沢に過ごした。
一日中抱き合って、ほぼ二人で裸のままベッドの中で過ごした。



