「忙しいのも激務なのも当たり前の職業だからねぇ。
僕の場合、自分で休日を潰しちゃってるっていう理由もあるけど
未だに現場に足を運ぶと妻にそういうのはもう若い人に任せておけばいいのに、て言われるんだ。
でも妻はそんな僕の一番の理解者であるから、文句を言いながらも好き勝手させてくれる。
きっと早乙女先生も僕みたいな医師になるかもしれないから、成瀬さんの様な理解者はとても大切なんだ。 特に早乙女先生は責任感が強くて内にこもってしまいがちな性格だから
だから成瀬さんが一緒にいてくれると、安心出来るよ」
「そうだったら、いいんですけどね。
高塚先生、長い間お世話になりました。 …これからも海鳳の事をよろしくお願いします」
「はい。成瀬さんもこれからも人生色々あると思うけど、応援しているからね」
そうして十二月中旬私は惜しまれつつも幕原病院を退職する事になったのだ。
そしてそれと同時に海鳳の元から去ろうとしていた。
クリスマス前、とある書類を貰いに行き、クリスマスの準備を始めていた。



