「今日は本当に楽しかった」
「雪穂がそう言ってくれて良かったよ。 うちの家族も楽しそうだった。特に凪咲が……
あいつ本当にうざいよなあ」
「アハハ、そんな風に言わないでよ。あんなに綺麗なのに飾った所がなくって私は好きだな。
それにさばさばしててボーイッシュで話しやすいし
こんなに私の事可愛いって褒めてくれるのなんて、凪咲さん位だよ」
「凪咲は昔から可愛らしい物が大好きだからなあ…。 雪穂を可愛いって可愛がるのは納得。 雪穂、可愛いもんな」
ぽろりと何の気なしに言ったその言葉にぎゅっと胸が苦しくなる。
鵜呑みにしちゃいけない。 もしも本当に可愛いと思ってくれていたとしても、それは好きとか愛しているの感情とは違うんだから。
「それにしても楽しかったー。 アルバムも見れてすっごく楽しかったし」
「雪穂すごいよなあ。小学校とかの集合写真でも、すぐに俺の事発見しちゃうし」
「どんなに人が沢山いても、海鳳の事は見つける自信があるの。
だって、海鳳目立つし」



