ハニー、俺の隣に戻っておいで

「隣にいる、情報科学科のミシェルのせいじゃない? 学校一のイケメンを図々しく追いかけるやつだよ」

ニーナの名前を聞くとジェームズはハッとした。 彼がこんな目に遭う原因を作ったニーナとはこいつか?

「ニーナって誰?」
ジェームズは女の子に尋ねた。

「シーさん、 ミスキャンパスもお好きなんですか?あの子はそんなにうぶじゃないですよ。私の言いたいことわかってくれるかしら?」
その子はニヤリと笑って友人を面白がらせた。

ジェームズは人混みに目をやり、ニーナが窓のそばに座っているのを見た。 横顔だけで彼を驚かせるには十分だった。

「ニーナってあいつか?」
どう見ても弱々しそうだが、どうやってジョンをやっつけたんだ?ジョンってそんなにひ弱だったのか?

俄然ニーナに興味が湧いてくる。 しかし、そのせいで他の女の子たちはみんな気が気ではなくなってしまった。
ひどくやきもちを焼き、ジェームズの注目をどうしても浴びたかったので、彼の目の前に群がって気を惹こうとした。

「どっかいけよ」
ジェームズはイライラと立ち上がると人混みをかき分けてニーナを探したが、彼女はすでに立ち去った後だった。

彼女の姿はどこにも見当たらず、どこに行ったのか見当もつかない。

そうこうしている間、ニーナは向こう側の出来事にすでに気がついていた。 そして、ミシェルがジェームズを見たらまたひどく感情的になってしまうのではないかと心配したので、すぐに口実を作り、彼女を連れて立ち去ったのだ。

食堂を出ると二人はそこで別れて歩き始めた。

ところが、ニーナは今日に限って良くない状況がさらに悪化しようとは思いもよらなかった。 まず食堂でジョンの甥に出くわし、今度は不倶戴天の敵イザベラに会ったのだ。