「いや、大したことじゃありませんよ。 私はただのビジネスマンですが、あなたの研究チームの実力を信じているんです。 この投資は私にとっても利益になるのは明らかですから」とジュ氏は ニーナを見ながら答える。

彼女のきらめくような顔は息をのむほど美しく、 柔らかそうな唇も魅惑的に赤く染まっていた。

腰はすらりと細く足は可愛らしかったので、彼は思わず触れずにはいられなかった。

身なりを整えて来ていたが、それによって彼女の類い稀なシルエットが隠されることはなく、 化粧などしなくてもエンターテインメント業界の女性たちより美しい。

あの業界のいい加減な女性たちは美しさにおいて全くニーナに及ばないのだ。 そして何より、彼女の純粋さがジュ氏を魅了していた。

「アダムズおじさん、座ってください」 ニーナは笑顔で頷くと勇気付けるような顔でアダムズの方を向き、 そして腰を下ろした。

同時に、落ち着いた態度で ジュ氏の方へ向き直る。

ニーナの魅惑的な瞳は彼を惑わし、一気に鷲掴みにしてしまった。 彼女の美しさは純粋であるばかりか燃えるように熱く、 ジュ氏は全く魅了されてしまったのだ。

ニーナほど面白い女性に出会うことは滅多にないので、 彼はこのプロジェクトへの投資を斡旋してくれたジョンに感謝しきりだった。 ジョンに提案されなければ、エンターテインメント業界の投資家として、彼は科学研究プロジェクトなど眼中に無かったはずだ。

しかも予想外なことに、ニーナは写真よりずっと美しいのだ。

「ルーさん、あなたは賢いようですな。 へーさんも 座ったらどうですか」