呑気で気楽な掛け合いとは裏腹に、大橋さんの指示は一等色っぽいもの。隙間なく身体を密着させて、真っ赤なルージュをアクセントにお互いの艶を最大限に演出する。恥ずかしくなるような距離でも、吐息がぶつかり合っても、私達二人はずっと、自然体だった。
「いやあ、百瀬くん本当にありがとう。助かったよ」
大橋さんとディレクター、ニーナちゃんがメインとなってモモちゃんに順々に頭を下げていく。モデル業界に身を置く者としては信じられない光景だ。特に、ニーナちゃんのしおらしい姿は珍しい。
「ねえ、本当にアタシの専属モデルになる気はなぁい?」
あ、まてまて。このタヌキ!下心ありありのありじゃんかあ!
「いえ、俺には荷が重いです」
「そぉーんなことないわよお。アタシと天下獲らない?」
「ちょおっとおおおお!ニーナちゃんダメ!ダメダメ!!」
「なによ。アミカには関係ないじゃない」
「なっ、ないことないもん!」
「ハン!アンタが〝もん〟とか言っても可愛くないのよ」
「なにを~!ニーナちゃんだってその舌ピ、もうイタイよ!」
「あ゙ぁん?!」
「お゙ぉん?!」
「いやあ、百瀬くん本当にありがとう。助かったよ」
大橋さんとディレクター、ニーナちゃんがメインとなってモモちゃんに順々に頭を下げていく。モデル業界に身を置く者としては信じられない光景だ。特に、ニーナちゃんのしおらしい姿は珍しい。
「ねえ、本当にアタシの専属モデルになる気はなぁい?」
あ、まてまて。このタヌキ!下心ありありのありじゃんかあ!
「いえ、俺には荷が重いです」
「そぉーんなことないわよお。アタシと天下獲らない?」
「ちょおっとおおおお!ニーナちゃんダメ!ダメダメ!!」
「なによ。アミカには関係ないじゃない」
「なっ、ないことないもん!」
「ハン!アンタが〝もん〟とか言っても可愛くないのよ」
「なにを~!ニーナちゃんだってその舌ピ、もうイタイよ!」
「あ゙ぁん?!」
「お゙ぉん?!」



