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七生と亜未夏さんははじめて会ったのが嘘のように馬が合ったらしく、あれからノンストップで喋り続けている。俺はどちらかというと話すのは得意ではないから気楽というか、なんというか。
時たま相槌を打つだけでいいこの甘い空気感に胡坐をかいていた。
だってファッションのことはわからないし。俺の幼少期の話を嬉々とされても反応に困る。なら、沈黙か適当に流すのが正解。そう思っていた。だからだろうか。突然、親友から崖に突き落とされる羽目になるとは。そんなの、全く、考えてもみなかった。
「いやあ~、でもオリを拾ってくれたのが亜未夏さんでほんっっっとうに良かったです。あの変態クソストーカー野郎のことも片付いてなかったし、俺、不安で」
「…………え?」
それは、聞いたこともないような、低い、低い、声だった。
七生と亜未夏さんははじめて会ったのが嘘のように馬が合ったらしく、あれからノンストップで喋り続けている。俺はどちらかというと話すのは得意ではないから気楽というか、なんというか。
時たま相槌を打つだけでいいこの甘い空気感に胡坐をかいていた。
だってファッションのことはわからないし。俺の幼少期の話を嬉々とされても反応に困る。なら、沈黙か適当に流すのが正解。そう思っていた。だからだろうか。突然、親友から崖に突き落とされる羽目になるとは。そんなの、全く、考えてもみなかった。
「いやあ~、でもオリを拾ってくれたのが亜未夏さんでほんっっっとうに良かったです。あの変態クソストーカー野郎のことも片付いてなかったし、俺、不安で」
「…………え?」
それは、聞いたこともないような、低い、低い、声だった。



