「七生、服好きだっけ」
「好きだよ!めちゃくちゃ好きだよ!Å Mi benedicaは特に憧れ!お手軽価格で買えるものもあるけどやっぱりお高めのいいやつ欲しいじゃん!お手入れ簡単で長く着れるって評判よ?!なによりデザインがちょ~かっこ良くてオシャレ!全身揃えたいレベル!」
「あ、そう。へえ」
「突然の塩対応!!」
頭を抱えてシャウトする七生は放っておいて。周囲の目から隠れてこっそりとTシャツを撫でる。いや、うん、手触りが段違いなのはわかる。靴下の履き心地もいい。下着も言わずもがな。
『うちの自慢の子達、モモちゃんも気に入ってくれるといいな~』
――あの日、亜未夏さんは宣言通り自宅に大量の服その他諸々を見るからに優秀そうな販売スタッフらに持って来させ、彼女が満足するまで何度も、何時間も付き合わされた。着せ替え人形として。



