――あれから。モモちゃんと時間ギリギリまで沢山はなしをしたけど、正直ぜんっぜん足りてない。足りるわけもなかった。
『俺の母親、バツ五なんですけど』
『ほあ?!ま、ままま待って!突然の暴露なに?!』
『いや、お世話になるならちゃんと家のこと話しておこうかと』
十代、二十代前半で稼ぎまくったお金を使ってノリと勢いで購入した高級マンション。アラサーともなれば友人達は既婚子持ちが増え、此処へ招くことも少なくなった。彼氏だって今は居ない。
ただただ広い空間と無駄に余っているゲストルームが虚しくて。なんだか急にひどく寂しく見えて。つい、口走ってしまったのだ。
『モモちゃん、うち部屋余ってるし好きなだけ居て良いよ。そんなにすぐ良い物件とか見つけらんないでしょ?』――と。
『俺の母親、バツ五なんですけど』
『ほあ?!ま、ままま待って!突然の暴露なに?!』
『いや、お世話になるならちゃんと家のこと話しておこうかと』
十代、二十代前半で稼ぎまくったお金を使ってノリと勢いで購入した高級マンション。アラサーともなれば友人達は既婚子持ちが増え、此処へ招くことも少なくなった。彼氏だって今は居ない。
ただただ広い空間と無駄に余っているゲストルームが虚しくて。なんだか急にひどく寂しく見えて。つい、口走ってしまったのだ。
『モモちゃん、うち部屋余ってるし好きなだけ居て良いよ。そんなにすぐ良い物件とか見つけらんないでしょ?』――と。



