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いっそ清々しい程に燃え盛るアパート(だった建物)を遠巻きにぼんやりと見つめながら、けたたましいサイレンの音を二人で聞く。
「燃えちゃったね」
「燃えましたね」
「派手にね」
「派手でしたね」
なんとなく離せなかった手首から試すように指を絡めてみても、モモちゃんは拒否することなくすんなりと受け入れてくれた。
「モモちゃん行くところは?」
「……ないですね」
「そっか。実家は嫌なんだよね」
「あんなところに帰るぐらいなら野宿します」
やけに食い気味に被せてくるなあと笑って、指先に力を籠める。
いっそ清々しい程に燃え盛るアパート(だった建物)を遠巻きにぼんやりと見つめながら、けたたましいサイレンの音を二人で聞く。
「燃えちゃったね」
「燃えましたね」
「派手にね」
「派手でしたね」
なんとなく離せなかった手首から試すように指を絡めてみても、モモちゃんは拒否することなくすんなりと受け入れてくれた。
「モモちゃん行くところは?」
「……ないですね」
「そっか。実家は嫌なんだよね」
「あんなところに帰るぐらいなら野宿します」
やけに食い気味に被せてくるなあと笑って、指先に力を籠める。



