「え゙ええええええええ!言ってる傍から火事!火事ぃぃ?!最っっっ悪なフラグ回収!!なにこれ!なんだこれえぇぇ?!」
「……マジか」
「モモちゃん落ち着いてる場合じゃない!」
急いで自分の貴重品が入ったバッグのベルトを首にかけ、カラーボックスの上に置いてあったデニムパンツをひったくって脚を滑らせる。ぶかぶかにならないのが悔しい!とか今はどうでもいい!!
微動だにしないモモちゃんの肩を一発殴って大声を上げた。
「貴重品と学校で使うものと制服!!」
「……え、あ」
「ほら早く!そこのスクバに全部詰めて!」
「!!!」
私の言葉を瞬時に理解して、素早く行動に移すモモちゃんを目の端に留めたまま避難経路を確保する。ついでにタオル数枚を拝借。
「モモちゃんタオル口にあてて!」
「っ、はい」
「ここ一階で良かったね。窓から逃げるよ!!」
掴んだ手首は男の子にしてはやっぱり細くて、でも、熱かった。



