「ちょっと、人のベッド壊さないで下さいよ。あとシンプルにうるせえ。近所……は、まあ大家ぐらいしかここ他に住んでないですけど。普通に迷惑」
「ヒイッ!ごめんね?!?!」
「だからうるせえって…」
そう言って顔を歪めながらも私の目の前にほかほかと湯気の上がるマグカップを差し出してくれるモモちゃん。やっぱり神か仏か菩薩か天使じゃん。マグカップのセンスはちょっと疑うけど。
「ブラックでも大丈夫でしたか?」
「……………ゥン」
「はい正直に」
「ミルクとお砂糖が欲しいです!!」
「ぶはっ、そんな贅沢品うちにはねえよ。……すみませんね?」
ムキムキマッチョなマグカップ越しに見えた、こてんと首を傾げる仕草。安物の蛍光灯に反射してキラキラと輝く瞳はまるで宝石。



