やっぱり〝モモちゃん〟って呼びたい。あなたの、特別な名前を。
「…………っ、あの、モ――」
「それと」
意を決して大切な音を、名を、唇に乗せようとした時だった。
「呼び方、アンタに百瀬くんって呼ばれるのムカつくんですけど」
拗ねた子供のように。彼らしくもない声色が耳に届いて。触れ合っている箇所からジワジワと熱が溶け、混ざり、また、どうしようもなく熱くなる。本当に、知らない。知りたくなかった。こんな自分。
「別に、そのまま〝モモ〟って呼べばいいのに」
呼吸も、瞬きも、ぜんぶ奪って。0.3秒、世界が止まった。
「…………っ、あの、モ――」
「それと」
意を決して大切な音を、名を、唇に乗せようとした時だった。
「呼び方、アンタに百瀬くんって呼ばれるのムカつくんですけど」
拗ねた子供のように。彼らしくもない声色が耳に届いて。触れ合っている箇所からジワジワと熱が溶け、混ざり、また、どうしようもなく熱くなる。本当に、知らない。知りたくなかった。こんな自分。
「別に、そのまま〝モモ〟って呼べばいいのに」
呼吸も、瞬きも、ぜんぶ奪って。0.3秒、世界が止まった。



