「そういえば、なんで百瀬くん呼びなんです?俺は七生なのに」
「いや~!あんまり馴れ馴れしいのも怪しいのかなって。あと、ちょっと思うところがあってね。七生くんはマジでごめんなんだけど普通に素で呼んじゃってた。うわー!不覚!今更だけど大丈夫そう?」
「ふはっ、大丈夫だと思います。俺、初対面の人からもよく名前を呼び捨てにされてるんで。問題なしってやつです!」
「なら良かった!ほんとにごめんね」
両手を合わせて謝って、残り僅かになったカフェオレを飲み干す。
「うーん、このままの勢いで聞いてみてもいいのかなあ」
「え、俺にですか?」
「そう。えっと、あのさ、百瀬くんって〝モモ〟って呼ばれるの嫌いっていうか……辛かったり悲しかったり、する?」
これが今日の私の密かなミッション。めぐるさんがモモって呼んだ時。めぐるさんの友達が百瀬くんって呼んだ時。そして、七生くんがオリって呼んだ時。それぞれの反応を見てやっぱり違和感を感じた。



