(それなのに好きって言ってくれるの?)
心のうちがバレていたはとは思わない。だからこそ、隠していた意図を読み取っての言葉じゃないこともわかってる。いつもが派手過ぎるから珍しかっただけなのかもしれない。でも、どうしようもなく、嬉しい。だって自己満足であり、密かな願掛けだったから。
モモちゃん、百瀬くん、汐里。――出来ることなら私は、
「〝モモ〟」
ひゅっと喉が鳴った。
のぼせ上がった身体が、心が、急激に冷めていく。ああ、ああ、嫌だなあ。なんでこのタイミングなんだろう。なんでこのタイミングじゃなきゃダメだったんだろう。ああ、あーあ、神さまって意地悪だ。



