『こんな席ですみません。ここ、オリの接客専用で』
『見られるのは仕事で慣れてるから問題ないよ。客寄せパンダ席ね。ウーン、モモちゃんの不機嫌さの理由が手に取るようにわかるわ~』
『まあ、ほぼ空席状態なんですけどね。さっきの子が言ってたように先生相手だとか、オリ個人が恩を感じてる人でも来なきゃ絶対に出てこないんで。いわゆるレアキャラ出現!ってやつです』
『あー、でもわかるよ。そういう会えるか会えないかのやつ、逆に燃えるんだよね。だからこの行列なんだ?いい商売してるねえ』
どうぞと渡された手作りのメニュー表に目を通し、どれもこれもなぜだか見覚えがあって、自分の大好物ばかりで、口許が緩む。
『これガチで頼んでもいいの?』
『あっ、もちろんです!せっかくなんでオリに作らせますよ。てかオリが裏方のメインなんで』
『へえ~、そうなんだ。じゃあ遠慮なく!ハムチーズサンドとチョコレートパフェ、ミルクとお砂糖たっぷりのカフェオレで!』
『リョーカイです。オーダー通してきますね』



