「ゆうべ、居酒屋でモモちゃんに絡みまくってた亜未夏だけど覚えてない?むしろモモちゃんが何か覚えててくれないと私がやばい」 社会的に。 「……ゆうべ、いざかや、あみか、」 ぱちり、ぱちぱち。短時間でのデジャヴュ。モモちゃんは私の言葉を丁寧に繰り返して、長めに切り揃えられた前髪を無造作に乱す。乱してもすぐに元通りになるあたり憎い。どんだけサラサラだよ。 「あ」 「あ?」 「あーー」 「えっ」 「……おもいだした」 「!!!」 ぱちり。三度めの正直。今度こそ覚醒しきった目が私を捕らえた。