HONEY BUNNY P!NK♡⦅前編⦆

(なんだよ、それなら、まんま、そう(・・)じゃねえか)


七生が俺に誰かを紹介してくれと頼んできたことは一度もなかった。勝手に彼女を作っては別れて、気まぐれに事後報告をしてくる適当っぷり。油断していた。今までは七生の好みの女性(ひと)が俺の近くに居なかっただけ。居るとなったら、それは、そう(・・)なる。自然だ。


押し黙ってしまった俺に対して七生は大きく瞬きを繰り返した。


「あ、別に亜未夏さんと繋がりたいとかって意味じゃないからな?それだったらはじめましての時に自分で連絡先聞いてるわ」
「…………は?」
「めぐる達のはなし聞いてて良いこと思い付いたんだよ~」


だから早くスマホ貸してと手の平を向けられ、思考停止のまま素直に自分のスマートフォンを差し出す。律儀にロックまで解除して。


「ありがと!で、亜未夏さんは仕事?」
「……あ、や、今日は店の方に顔出すって言ってたから時間は自由になってる、はず」
「オッケー、じゃあ借りてくな!悪いようにはしないから!」